事後報告になりますが,
2017/3/9〜3/10にかけて,
情報処理学会 第82回モバイルコンピューティングとパーベイシブシステム(MBL)研究会が
東京大学(東京都文京区本郷)で開催されました.
この研究会で,修士課程の須ヶ﨑聖人が,
Wi-Fi信号を用いた機種依存性の低い測位手法について発表しました.
位置情報は地図アプリだけでなく,様々なサービスや応用分野において,とても重要な情報といえます.
現在.屋外において,位置情報はGPSにより,どこでも正確に得られますが,
屋内においては精度が足りないため,屋内専用の手法が必要となります.
そこで屋内において正確な位置情報を得る手法として,
Wi-Fi信号を用いた測位手法が様々な会議で発表されています.
その測位手法において,スマートフォンなどの端末の機種によって,
それぞれの端末のアンテナ特性が異なるなどの理由で,
測位の精度が悪化してしまう問題が存在しています.
本発表では,その機種の違いによる誤差を低減させ,
また高精度な測位が可能となる”楕円周特徴量”という
新しい特徴量を使用した測位手法を提案しました.
これにより,様々な端末において高精度な屋内測位が期待できます.
複数種類の端末を用いた評価により,
提案手法が既存の枠組みと比べ高い精度で屋内測位が
可能であることを確認しました.
3月10日(金) 11:20 – 11:40 口頭発表
セッション:WiFiを用いた位置情報
論文タイトル:複数受信電波強度に基づく楕円周特徴量を用いた機種依存性の低い高精度屋内測位
著者:須ヶ崎聖人(東京工業大学),下坂正倫(東京工業大学)
論文PDF:情報処理学会電子図書館からご覧になれます.
MBL研究会該当ページ:http://www.ishilab.net/mbl/excellent/2016/