歩行能力は高齢者の健康度を知る上で重要な指標とされています.
しかし,従来は歩行能力を測定するには高齢者が医療施設に出向くか,介護士が高齢者宅を訪問するなど大きな人的コストを必要とし,日常的に気軽に測定を行うのは困難でした.
そこで本研究では,高齢者が普段の生活の中で簡便に歩行能力を測定できる方法として,高齢者宅に導入容易なデバイスから歩行能力を推定する枠組みを提案しました.デバイスはアレイ状に並べた距離センサで構成されており,人間がデバイスに沿って歩行した際の各センサの出力を解析することで歩行能力の基本パラメータである歩行速度と歩幅を推定します.
実際に高齢者を対象とし,推定性能評価実験を行い,0.48〜1.05m/sの歩行速度で平均相対誤差6.7%,0.29〜0.58mの歩幅で平均相対誤差3.9%の推定が可能であることが分かりました.
下坂研究室
Shimosaka Research Group pursuing MIUBIQ (machine intelligence in UbiComp Research)
Copyright 2015 · Shimosaka Research Group at TITECH