2021年9月8日〜11日に第39回日本ロボット学会学術講演会がオンラインにて開催されました.
この学会で,9月10日に以下の発表を行いました.
線形鎖ネットワークからなる高速道路上の車両速度分布予測
渋滞による損失は社会的問題として認識されており, 渋滞の回避や解消,予測をする方法が求められています.
現在高速道路で提供されている所要時間情報は,情報提供時点の交通状況が変化しないと仮定した場合の情報であり,渋滞伸縮時の交通状況変化を考慮した情報ではありません.そのため,提供した所要時間と実際に経験する所要時間に乖離が生じることがあり,所要時間の正確な情報提供に大きな需要があります.
交通状態を予測する既存研究ではグラフ構造を利用したものが多いですが,本研究の対象としているデータは単純な線形鎖の構造を持っているため,過度に複雑なモデルになってしまう恐れがあります.また,本研究で注目する渋滞のデータは限定的で評価が難しいという問題もあります.
そこで,本研究では渋滞の抽出や空間方向のスライドをはじめとした本研究の問題設定固有の手法を導入し,精度を検証しました.
発表情報
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2021/09/10 14:45 – 15:00
論文タイトル:線形鎖ネットワークからなる高速道路上の車両速度分布予測
著者:高澤 寛治(東京工業大学),須ヶ﨑 聖人(東京工業大学),亀岡 弘之(中日本高速道路株式会社),邢 健(株式会社高速道路総合技術研究所),下坂 正倫(東京工業大学)
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