街中には,信号待ちの集団,交差点を渡る集団,店前で並ぶ集団,話をしている集団など様々な行動をしている集団が存在します.このような集団がどこで何をしているかという情報を,画像を元に取得することができれば,街中での異常検知,混雑状況での自動車の運転支援や障害者の歩行支援など様々な分野で応用可能です.
集団行動は,個人だけに着目していては識別することが難しく,周囲人物の情報をうまく活用することが鍵となります.特に,複数の集団が存在するシーンでは,周囲人物が認識対象の人物と同集団に属するかどうかを判別する必要があります.そこで,本研究では人物間の位置・見え・動きにおける関係性や時系列性に着目して,どの人物とどの人物が同一の集団に属するかを判別することで,集団としての整合性をとることが可能な手法を提案しました.
関連論文
Takuhiro Kaneko, Masamichi Shimosaka, Shigeyuki Odashima, Rui Fukui, and Tomomasa Sato.
A fully connected model for consistent collective activity recognition in videos.
Pattern Recognition Letters, Vol. 43, pp. 109-118, 2014. [audible slides]
Takuhiro Kaneko, Masamichi Shimosaka, Shigeyuki Odashima, Rui Fukui, and Tomomasa Sato.
Consistent collective activity recognition with fully connected CRFs.
Proceedings of the 21st International Conference on Pattern Recognition (ICPR 2012), pp. 2792-2795, Tsukuba, November 2012.
ICPR2012 Best Student Paper Awards (Photo)
Takuhiro Kaneko, Masamichi Shimosaka, Shigeyuki Odashima, Rui Fukui, and Tomomasa Sato.
Viewpoint invariant collective activity recognition with relative action context.
In ECCV 2012 Proceedings (Part III), Lecture Notes in Computer Science, vol. 7585, pp. 253–262, Florence, Italy, October 2012, Springer Berlin Heidelberg.
金子 卓弘,下坂 正倫,小田嶋 成幸,福井 類,佐藤 知正.
多様なスケールでの関係を考慮した条件付き確率場による集団行動認識.
電子情報通信学会 パターン認識・メディア理解研究会, PRMU2012-49, 2012 9.